* 12月27日〜31日 大鹿の角が落ちるころ *
大鹿(大型の鹿)はトナカイの一種。
角は毎年生え変わりますが、実際に角が落ちるのは
もう少し先の、二月ころです。
根元からぽろっと角が落ちる(脱角)と、「春が来た」のサイン。
秋の発情期には雌の争奪戦の武器として、
冬には肉食獣から群れを守る武器になる、固い角。
春になって役目を終えると自然にとれますが、
脱角の順番は群れのボスからと決まっているそうです。
栄養をたくさん摂ると脱角は早まり、
早く脱角した分、次の角の成長を促せるためです。
より大きく立派な角を生やすため、
他の雄も必死にたくさん食べようとしていざこざも起きます。
*参考/
アフリカンサファリ
動物の生態を見ていると、
そこには生々しい「弱肉強食」の世界があります。
生きるために「戦う」という動物の本能的なエネルギー。
紛れなく私たちも持っているものです。
ただ、生きるために「何と」戦うのかは自分次第・・そこに他の動物にはない
自由の片鱗(または意志の力)があるのかなと思います。
おだやかで、きれいで美しく見えるものの陰には
何かと戦ってきた、または何かと向き合って戦っている、
必死な生き様のようなものがあると思います。
それは動物も植物も人間も同じではないでしょうか。