* 11月22日〜26日 雨が少なくなり、虹を見かけなくなるころ*
清明節、第十五候「虹始めて見る(あらわる)」と対をなす候です。
春雨の多くなるころから時折天にかかる虹。
小雪(しょうせつ)を迎え、時雨の降ることも少なくなると、空中に浮遊する水滴をプリズムとしてできる虹はあまり見られなくなります。
雨と虹は深くかかわりあっているわけですが、
一年を通して雨と親しい日本では、虹から天気を予知することわざが各県でたくさんあるようです。
また、世界では見え方や色の表れ方も様々らしく
白や黒に見える虹もあるとのこと。
日本にも「白虹張れば干天」(白い虹が出ると日照りが続き凶作になる)
とのことわざがありました。
漁や作物の実りを左右する日照と雨。
幻想的な虹をふりあおぎ、抱く想いは人それぞれですが、
自然を相手に働く方々にとっては、切実なものがあるのですね。
明日23日は、勤労感謝の日。
もともとは、その年の穀物の収穫を祝い感謝する、
戦前の新嘗祭(にいなめさい)の名残りです。
夏の日照不足と多雨に悩まされつつ、空をあおぎながら
今年も作物を作ってくれた方に感謝して、とれたてのお米やお野菜を
食べたい日ですね。
(もちろん家族と自分の日々の働きもいたわり合いながら・・)