* 8月8日〜12日 涼やかな風が立ちはじめるころ *
「炎景あまつさえ残って衣なほ重し
晩涼ひそかに到つて簟(たかむしろ)まづ知る」(紀貫之)
秋になったとは言え、まだ日中は残暑の炎熱で、うすい夏衣さえ重く
感じられる・・けれども夕刻には、涼しさが人知れずひそかに忍び寄っ
ていることを、竹のむしろの冷ややかさが、まず教えてくれるのだ・・
一気に夏らしい猛暑がやってきました。
蒸されるように暑い!!
これからますます暑くなりそう・・でも、暦の上では立秋を迎え、
朝晩には涼風の立つころ、とされています。
一番暑くなる時期をわざわざ秋の始まりとしているのは、
暑さの峠を越えさえすればあとは涼しくなるだけ、
暑さがあるから、涼しさを感じられ、
暑さの衰え始めるところに、秋が生まれて来るのだ・・という
陰陽五行の考え方が根底にあるからです。
つまり、立秋以降はどんなに暑くても、涼しくなるまでの「残り」、
すなわち「残暑」ととらえられます。
「季節を先取り」「ちぐはぐ」と感じることもある二十四節気と七十二候ですが、
その根本にある思想を紐解いてみると「なるほど・・」と感じられます。
ちなみに、
中元〜7/1〜7/15
↓
暑中〜夏の土用の期間中を指します。
H18は7/20〜8/7ですが、中元以降は暑中扱いになるので注意。
↓
残暑〜立秋以降を指します。H18は8/8〜
お見舞いはがきや熨斗(のし)書きが変わります。
今年こそ!メールばかりではなく、葉書で挨拶したいなあ・・などと思います。
近くの花火大会に出かけました。
市長挨拶で「絶好の花火日和・・」というべきところを「絶好のゴルフ日和・・」と失言。観衆は苦笑&ヒンシュクの渦! でも花火はとてもとても美しかったです。