新しい一年が幕を明けました。
みなさま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。
昨日、なんとか無事、平成19年度版「二十四節気こよみ」を印刷所に入稿できました。年末近くまで印刷所が決まらず、もう駄目かも・・と考えた時もありましたが、数回の校正を経て1月下旬には刷り上がってきます。
もう少ししましたら、このブログを通してお申し込み受付をしようと思っています。
そんなこんなで、徹夜つづきの相当バタバタ&フラフラ状態の年末年始でしたが
合間をぬって、夫と伊豆大島へ旅してきました。
漁港近くの、波の音の聞こえる民宿に泊まり、元旦の朝は三原山に登って、
別の惑星に来たかのような不思議な景色を眺めました。
道や森では、野生のリスがちょこちょこ走り抜けていったり。
漁船の出初め式にも早朝から参加して、漁師さんの投げるおひねりやミカンを
地元の子どもたちと奪い合い?ました。
海にかこまれ、山と、咲き始めた椿の花と、取れたばかりの新鮮なお魚を堪能した
数日でした。
さて。ところが。
帰りのジェット船を降り、楽しかったね〜よかったね〜などと言いながら
ターミナルを後にしようとした、そのとき。
「あれ、デジカメがない・・」と夫のひと言。
「!」・・・
最後に船内で使ったことは確かでした。
その後しまわず、座席に置いたまま寝てしまったとの夫の言。
船員さんや係の人が頑張って探してくれましたが、結局出てきませんでした。
旅の余韻もどこへやら、かなり落ち込む夫と私。
いい写真がいっぱい撮れたのに・・! まだ買ったばかりだったし・・。
残念。無念。
というわけで、今回のブログは写真ではなく、大晦日に夫が書いてくれた私の絵
です。 民宿のこたつでお湯割り焼酎を飲み、ほろ酔い気分の図。
旅の合間もデジカメ紛失直後も、夫婦ケンカはしましたけど(だいたい私から
ふっかけてしまう)、この絵を見るとすっかりうれしくなってしまう一枚。
旅の思い出は胸と絵の中に・・。
こよみの制作と自分の仕事との兼ね合いで、ほとんど眠らない日の続いた夫。
文句も言わず協力し、頑張ってくれていたのに、デジカメの件ではちょっと責めて
しまいました。
友だちや知り合いだったら素直に励ませるのに、
身近な人にほど感情的になってしまうのはどうしてなんでしょう?
「ごめん不注意で。デジカメよりもっと大事なものまで失くさないよう、
これからもっと気をつけるよ」とぽつっと言った夫。プンスカしていた私自身の
胸に刺さりました。一番ショックを受けているのは彼なのに、ごめんね。
思わぬオチのついた旅でしたけど、すてきな絵と思い出はなくなるわけではない
からまあいいか、と今は思えます。
人を責めない(心の中でも)人になりたい、と思います。
夫のように。